烏龍電影院(うーろんでんいんいん)

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映画「ゼロ・グラビティ」見ました!

僕は今台湾に住んでいるんですけど、台湾は日本に比べて映画の上映が早いんですね。
なのでゼロ・グラビティ(原題:Gravity)見てきました。
もともとひと月くらい前に映画館で予告編を見て、ぱっと見シンプルそうだったんで
「あ、これ、中国語字幕わかんなくても英語聞き取れなくても大丈夫だな!ゆーてぃん(彼女)見に行こう!」って先週の木曜くらいに行ってきました。

映画『ゼロ・グラビティ』特報映像 - YouTube

結論から申しますと、この映画最高でございました。
アメリカ映画レビューサイトRotten Tomatoesで98%獲得は伊達ではありません。
というより、ココ数年映画館で見た映画の中では最高の出来でした。

ストーリーは
「宇宙飛行士2人が船外活動してるときに近くでロシアが爆破実験。
破片が2人の船を襲い大破。2人は頑張って生き延びようとする。」
って言う超シンプル。なにこれほんとにコレで90分持つの?ってくらいシンプル。
なのに泣く。感動系じゃないのに、別に監督底煽ってないのに泣いちゃいました。


じゃあ今から褒めるねこの映画!皆ポイント抑えてね!

1映像がすごい!

宇宙船大破!とか宇宙の闇に放り出される宇宙飛行士!とか。
そういうアクション!ディザスター!な映像もすごい!迫力!手に汗握る!
なのに、やっぱり宇宙って綺麗なんですね。それをきちんと描いてる。
宇宙ヤバイ。宇宙=永遠。だから恐いし、美しい。その宇宙の二面性を宇宙飛行士になりきって見れる。

2音がすごい!

宇宙の物理法則、地球と違うよね。宇宙空間では音は伝わりません。
結構色んな映画だと、演出上の観点からそれを無視しちゃって、隕石に「ゴゴゴゴ・・・」って音つけちゃったり・・・
でもこの映画はそれがない。きちんと宇宙服に振動として伝わらないと、俺にも主人公にもその音は聞こえない。そういうところをきちんと描いてる。
そして演出は演出で、きちんと音楽を巧みに使ってやっている。そこに感動した!

3演技がすごい

サンドラ・ブロックって俺もともとそんなに好きじゃない。
なんか特別キレイでもないし。おばさんっぽいし。顔でかいイメージあるし。出る映画が全部アラサーOLに媚び売ったみたいな映画ばっかなイメージあるし。
だけどこいつの演技ヤバかったわ。こいつの緊張感とか、宇宙のやばさに対する無力感
とか全部伝わる。すっげーリアル。演じてる感じ一切なし。
本当にこういう顔デカおばさんエリートが宇宙行って「やべー!」ってなってるとしか思えない。
制作時点では陰毛ジョリジョリーナとか、ナタリー・ポートマンとか候補上がってたみたいだったけど、同じ演技するとしても、パンピー感がある分、サンドラ・ブロックの優勝。
俺これほどまでに「演技!」を見せつけられた映画は存在しないかも。

4だから超リアリティ。

というわけで、この映画は、映画や演出が、「ドキュメンタリー」を超えるリアリティを持つということの証明になるような、そういう映画です。
そりゃそうだよね。本当のところはそうなんだよ。ドキュメンタリーが裏で演出ちょいちょいやっちゃって問題になるのは、ドキュメンタリーも本音では演出したいっていうことだよ。
それを映画はできるわけだよ。

最近映画っていうモノの立場は危うかったと思う。
youtubeで兵士目線のカメラで本当の戦争が見れる時代だもん。
ゲームで兵士視点で好きに戦場を駆け巡れるんだもん。
映画って何?ってみんな思ってたと思う。
俺はこの映画をみて、そういうところに自信持てたね。
映画ってこれだなぁ!
映画でしかできないことってあるんだなぁ!ってね。

監督について

この映画の監督は、映画「トゥモロー・ワールド」を作った人と同じなんだよね。
アルフォンソ・キュアロンっていう人。両方の映画で監督も脚本もやってる。
トゥモロー・ワールドもやばかったなぁ。コレも緊張感とリアリティがやばかった。
SFなのにこれほどリアルだと超現実逃避できるね。
iTunesのリンク貼ろうと思ったら無い!あれ?この前見たときはiTunes Storeに合った気がするけど。おいApple消すなよカス!今から話題になる監督の似た映画だから絶対話題になるって!
って言う訳でAmazonのリンク