烏龍電影院(うーろんでんいんいん)

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アナザー・プラネット(原題:Another Earth) (2012米)

アナザー・プラネット おすすめ度60% (見たい映画が本当にないときはみてね!)

アナザー・プラネット (字幕版)

アナザー・プラネット (字幕版)

  • マイク・ケイヒル
  • Drama
  • ¥1500
予告はこちら

アナザー・プラネット - 予告編 - YouTube

ストーリー

ヤフー映画からもってきたのを改変しました。
17歳でMIT入学という輝かしい人生が決定したローダ。彼女はある夜、不思議な惑星が空にあるのを目撃。気を取られるあまりに衝突事故を起こしてしまい、妊婦と子どもが亡くなってしまう。4年の刑期を経て出所したローダは、清掃会社のスタッフとして被害者の夫ジョンの家へ定期的に通うことになった。だが例の不思議な惑星が、同じ人間が存在する“もう一つの地球”であることを知ってしまい…。2011年サンダンス映画祭で審査員特別賞。

美人一人で脚本・製作・出演!

主演が美人な女の人なんですがこの人全部自分でやっちゃうみたいですね。
これ以外にもなんと2作品で脚本・製作・出演を一人でこなしてます。
しかもそれでいて演技も脚本もパーフェクト!いいっすね!

映像が綺麗!音楽もかっこいい!

この映画は贖罪がテーマなのですが、無機質な音楽と、寒く湿った重厚な映像が映画に緊張感を与えています。その御蔭で妙なお涙頂戴な画にならないのかな。
本当に映像は綺麗でかっこいいです。

カメラの暴走

カメラマンがちょっと勘違いしてて。
最近トランスフォーマーとかでよく見る、最初ちょっと遠目から撮ってて、途中でグッとズームインするっていうあれあるじゃないですか。
あれヘリで空撮しているニュース映像みたいなのを真似た撮り方だと思うんですよね。
トランスフォーマーとかのアクションものとかでそれをやるとテンション上がるけど。さすがに贖罪がテーマの映画には似合わないんじゃないかな・・・

俺は個人的にストーリーが納得行かない。

まず、SF見たくてこの映画みちゃったんすよね。
え〜宇宙船に乗るとか、実際にもう一つの地球に行くシーンはありません。
MITで宇宙の研究!が夢だった少女が、自分の起こした事故により夢が絶たれ、でも空を見ればもう一つの地球が浮かんでいる。だからやっぱりずっと見ちゃう。基本的にそれが全編続くんですよね。
SFを見たい人は見ないほうがいいです。

やっぱりストーリーが納得行かない。

事故である一家のお父さん以外を全部殺してしまった主人公。その贖罪がテーマなんですが、その解決方法が結局もう一つの地球に行くこと。かといって主人公がもう一つの地球に行ってなにかやるタイプの解決方法じゃないわけですよね。
要はこれを現実に置き換えた時に、この作品が提示しているのは、「タイムマシンに乗っちゃえ!」的な完全な現実逃避なんですよ。
実際の我々が住む現実世界にとってなんら役に立つものではないし、作中の主人公の選択は、ポジティブなわけでも、言ってしまうと贖罪ができたわけでもない。
その辺がなんか納得行かなかったんですよね。
もう少しもう一つの地球の存在を、贖罪という行為に組み込んで使って欲しかったです。

で結局

映像も音もいいです。設定もユニークです。なんで見たい映画が特にない人は、変な凡作借りるよりはいいかも。
ただストーリーが設定を活かせるほどユニークだったかといえば微妙。
それにストーリーと言い、登場人物の言動と言い、この美人脚本家、感性が女子高生くらいで止まってんじゃねーの?ともちょっとだけ思いました。