烏龍電影院(うーろんでんいんいん)

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『ゼロ・ダーク・サーティ』(Zero Dark Thirty)(2012 米)

ビン・ラディンを探せ!美人CIA局員の奮闘。アメリカはどうやってビン・ラディンを殺したか?評価:600円

ストーリー

911テロの首謀者、ビン・ラディンを暗殺するため、ありとあらゆる方法を使ってビン・ラディンの居場所をあぶりだすCIAの物語です。
911の2年後、美人CIA局員が中東に派遣されます。
テロリストや関係者を拘束し尋問を続け、ビン・ラディンにつながる情報を少しずつ集めていきます。
仲間の死や、新たなテロリストグループへの対応など、どんどんリソースが割かれ、追い詰められていく彼女。
8年の歳月を経て、彼女の執念は実ったわけですが、アメリカ、CIAがどのようにして10年越しのFUCK YOUを成就させたか。
彼女の視点で追います。

感想 面白い!2回以上見れます。600円!

新作400円+旧作200円で600円評価!

最初の方は結構地味で、拷問とデスクワークの描写がちょっと退屈です。
スパイの仕事のほとんどが、デスクワークによる情報の整理と言われますし、しょうがないですよね。むしろリアルでしょう。
でも途中からCIAそのものがテロの標的となり、緊迫感のあるスパイ大作戦もあります。

それに実際の作戦を描いてるわけだし、よく考えたらスパイ映画好きにはたまらないですよね。
主人公が美人なので、スパイ映画モノの「渋いおっさんの謀略の交差」みたいなのはないですが。

それに最後のビン・ラディン暗殺では、ガンガン特殊部隊が出てくるので、ミリタリー映画が好きな人にもイイかも。

ただアカデミー賞にノミネートされまくったわけですが、正直そこまではナイです。
映画の内容というか、扱った事件の内容に比べて、小さく収まった感じはあると思います。

この監督、「アバター」「タイタニック」のジェームズ・キャメロンの元妻で、しかも戦争映画撮りまくっとるわけですが、
前作の「ハート・ロッカー」も、題材はすごい良かったのに、なんかちょっと間延びするというか、小さく収まるというか。

両作とも、映像はエッジがキイてて、しかもドキュメンタリーっぽいタッチなので好きな部類なのに、なんか小さく収まるんですよね。派手さに欠けます。
映画「ブラックホークダウン」好きが見ても気に入る映画です。でもブラックホークダウンと同列にはならない感じ。

映画の内容を見ると、公平性にかけるというか、プロパガンダな感じが出るんじゃないの?という気もしますが、それはありませんでした。事件として淡々と描くので、アメリカの愛国主義が鼻につくという感じはしませんでした。見る人によるかもしれませんが。
監督の前作です。

ハート・ロッカー(字幕版)

ハート・ロッカー(字幕版)

  • キャスリン・ビグロー
  • Drama
  • ¥2000